接客はどの業種でもあると思います。相手が客か取引先か患者かなど相手は様々ではありますが、そもそも接客とはその相手から利益を頂く仕業なのですから、その仕事を実行しやすくしたいと考える事は自然な流れですよね。
仕事で人と会う場合は相手に何かしらの満足や期待に応えようと思う反面、うまく事を運ばせたいと思うものですが、相手の出方に影響され自分のペースを乱されることもあるものです。
交渉は上手く行かせたいものですよね。そこで1つ私が行っているいい方法があるのでご紹介します。それが横顔の笑顔という技です。
これを使えば相手の心の壁を取り除きつつ自分の心の余裕も出来る優れ技です!
人間は初対面では100%身を守っている
まずは相手の事を理解して頂きます。
人はどんな場合でも初対面では身を100%守ることから入ります。年齢性別地位人種問わずどんな人でもです。
想像してみればご理解いただけると思いますが、普通は緊張してまず本音を言いませんし、ズバっと言う人でもそのズバっという事自体が身の守りなのです。
社長がはじめて会う部下に対しても人として緊張して接します。外国人に会う時も文化が違うからと思ったりして、誤解されないようにとか思って話します。
でも話すうちに自然とその身を守るガードを下げていくのですが、このガードを話すまえから下げる方法が実は挨拶であり、そこに笑顔での対応がその促進剤となります。
仕事中に笑顔は意識してするもの
ここから自分の行動を考えます。
仕事はプライベートではありません。話は少し反れますが、仕事中に起こることは仕事なんです。お客に言われること、上司に怒られること、部下に指示する事全てあなた個人が行っている事ではなくその仕事上での役割を演じているのです。
つまり笑顔は仕事であり、それは仕事をする上での技術なんです。
なにが言いたいかというと笑顔はあなたの感情で出すものではなく仕事を自分のペースで行い易くするための技術であるという事です。
横を向いた時、人は一瞬本性を現す
では本題となる横顔の笑顔とはどういうことかをご説明いたします。
仕事中での笑顔の役割は先に申しましたガードをさげさせて自分の仕事をやりやすくする技術ですが、相手はまだ完全にガードをさげていません。
まだあなたの動向をさぐっており、そのさぐる方法はあなたが相手を見てないときに行います。無意識の仕草が本音を出すといわれていますので、相手はあなたが自分を見てないときにどんな表情をするかを観察しています。
この人に自分の事を話していいのか、自分の依頼を託していいのか、自分の事を好意に思っているのかなど表情から探ってきます。
つまり横を向いているあなたの表情が笑顔なら、相手はあなたに対してガードを下げるのです。この横顔の笑顔がたとえあなたが作った仕事の笑顔でもそれは無意識の笑顔として映ります。だって横顔で笑顔なんて普通にはありえませんから、まさかそれが仕事の笑顔とは誰も思いません。
ちょっと想像してみてください。もしあなたがどこかの店で買い物をする時に欲しものが見つからなかったとします。近くで作業をしている店員さんに話しかけてニコッと笑顔で話を聞いてくれたら、あなたはまずホッとします。
ですがその案内途中になんか不機嫌そうな表情をしていたら、やっぱり忙しかったんだとか考えたり、次に別の事を聞こうと思っても辞めますよね。もしかするとその店員を嫌になったりもします。
接客する場合、相手はあなたの一つ一つの仕草を見ています。それを利用してあなたはその接客中の作業を行う際、ふと横顔をみられる状況になった時は、意識して笑顔をしてみせるのです。
相手があなたの横顔の笑顔を見たと感じたら、あなたのペース作りの作戦は成功です。
その後ああたは自分の落ち着いた気持ちで、自分の行いたい交渉内容を自信をもって進めることが出来ます。
横顔の笑顔という仕事をしていると実は目の前の仕事がうまく行くというだけではなく、次の仕事も上手く行くようになり業績も安泰になる促進剤となります。
是非騙されたと思って横顔の笑顔の技術を使ってみてください。そして笑顔の表情筋は自分の心も笑顔にするという不思議な情報も添えてこのお話を終えておきます。