年上の部下の上手な3つの取り扱い方法

鉛筆の円陣

高齢化社会、人生100歳の時代になり自分より年上の部下を持つ機会も増えています。
こういう環境はお互いのコミュニケーションが仕事上重要な課題となりますが、年上の部下に対してどの様に接すればよいか誰も教えてくれません。

上司として規律正しく振る舞えば融通の利かない上司とされ、また逆に後輩として接していると自分の意見を伝えられなく思うように仕事ができないストレスに悩まされます。

かといってお互い自由好き勝手に仕事をしていると意思統一ができず他のメンバーとの関係にもギクシャクが生まれいい仕事環境が出来ません。

ではどうしたらよいのか、既にそんな環境になってしまっているが直せるのか

この記事ではこの辺りのよい方法を私の失敗と経験の実例を交えて紹介します。

次の3つの方法を行えば良き上司と思われることになり、あなたは仕事が行いやすい職場を作れます。

先輩という扱いだけは崩さないが基本!ミスを責めずに恩にする

サポートの姿

上司でも年上には敬語です。これは当たり前なのですが、部下というのは必ず何かしらの失敗をします。

その時年上の部下に対して少なからず『自分より経験者なのに何故失敗するんだろう』『なぜ先輩の尻拭いをしなきゃいけないのか』という思いを抱いてしまいます。

そうするとつい言葉尻に見下した表現や、顔が強張った感じになるものです。

私が思い出す事例を一つ紹介します。

年上の部下が店のお得意様から受けたメガネの注文でうっかり度数をまちがってメーカー注文してしまい、お客様への納期が遅れてしまう事態になりました。

私の心の中には無駄な経費かけて、お客様に迷惑かけて、ボケるのもたいがいにしてくれという思いがこみ上げては来たのですが、私はこの失敗から何かプラスに取り返すことはできないかと考えることにしました。

なにがプラスかというと同じ失敗をされない事、私の指導がより効果的になる事だと思っています。ですので私はその年上の部下に『このミスは私のきっちりした店の作業手順の決め方が甘かったからです』と言いました。

これはどんな人も失敗を一番悔やんでいるのは自分自身ですので、それを逆手にとって私が悪者になることで、印象に残り今後にプラスとなりました。

敢えてかっこ悪い役や地味な仕事を喜んで行うと年上の部下は心を動かす

一人で掃除する人

長年その職場に居て全てを把握してお客様からも信頼をえている良く言えばキーパーソンで、悪く言えば長老やお局様的なメンバーはいらっしゃいます。そこで働くにはその存在を手玉に取るとこまでとは言いませんが上手く使わなければなりません。

私の使った例を一つご紹介します。

長老やお局様が自他ともに認める事は後輩の元気よさですので、後輩の上司(自分)はます体力を活かした仕事をします。その中でも一番良いのは掃除です。

とくに床掃除はとても良いです。

その理由は長老様といえど長年働いていてその職場は好きだという事、お局様でも腰を曲げての作業は苦手という事、その床掃除はお客様へのおもてなしに繋がる仕事である事、またこの仕事をしながら自分自身は他の社員の行動を観察できる事という点でもうってつけの作業です。

部下は自分の空間が奇麗になることで喜びます、またお客様の為に自分も何かしようと考え始めます。さらに年下の上司だけど、こんな嫌な仕事もすすんでやる姿に好感をもちます。

ですが二つ注意しなければならない事があります。

こういう作業は笑顔で楽しくおこなうという事です。そして自分がしてるんだからお前もやれ的な雰囲気にしないという事です。めんどくさい仕事が何だかたのしそうと思わせるのです。

働きやすい仕事場を思い切って作る

シャッターの写真

職場には何かしら毎日不便に感じてるが我慢している設備があると思います。

それを上司の裁量で解消させることをやってのけるのです。

私はいろいろな店舗を経験してますが、それぞれそこで働く人にとっては1日のほとんどの時間を過ごす空間です。家とは違うのですが家のように縄張り化している空間もあるのが現実です。

しかし変だと思ってもそこから変えてしまうのは蜂の巣をいきなり壊すのと同じくらい危険です。店長だからといってそこは後回しです。

私の例を一つご紹介します。

どんな仕事場でもみんなが思っている不便な所はいくつかあるはずです。私の赴任したある店舗では店の入り口のシャッターが古くなりかなり上げ下ろしが大変でした。

聞くとそれは歴代店長が会社に取り換えの交渉をしたが経費がかかるという事で見積もり段階でいつも話がなくなるということでした。

私はそのとき丁度肩を痛めていたので、会社にはケガをしてしまう為変えてほしいと交渉し上手く事が運び新しいシャッターの付け替えに成功しました。

これにより歴代の上司が出来なかった事が改善され、仕事場の環境がよくなり、また交渉の上手さも見ることになり長老の部下も若造の上司に一目置くようになり自分の縄張りも許す気持ちになったようです。

ついでに言うとこの時に経費が100万円かかったのですが、その見積もり契約のやり取りの姿も部下に見せていましたので、『この以前に店の業績を上げて頂けたので、この予算が通りました。ありがとう』とその成果の源を店のメンバーに渡すことで経費以上の成果となりました。

秘技!部下の心の中でありがとうと言わせよう

まとめますと、部下は上司の行動を見ています。

基本的な事ですが、他人の行動は変える事が出来ないものです。

あれして欲しいこれして欲しいという指示は上司として行うべきですが、根本にある気持ちからの自主的な行動は変えることは出来ません。

今まで仕事に従事してきた自身のやり方を覆すことまではないですが、習慣や癖などありますからね。

変えることが出来るのは上司であるあなた自身です

自分の行動をこの記事を参考に変えてみると、働く環境が部下にとって働きやすいと感じれたら業績も信頼も上がって自分が一番楽になります。

部下の失敗は自分のせいにして、上手くいった事は部下のおかげにするという態度で振る舞えば、その出来事が小さくても心は大きい存在と受け取られ、結果自分が一番得をします。

年上の部下はプライドだ先に立つので、そのプライドをこの3手法で上手く使いましょう。

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